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◎emath利用者がMathTeXを快適に使うためのTIPS

1 

  1. “プリアンブルの設定” の “≦，≧と分数マクロ”で　すべての内容を消去

  2. “プリアンブル” を
    \usepackage{mathtex}
         に変更する。

  3. テキストエディタで mathtex.sty を作り，内容は，以下の内容例のようにする。
    あとは自由に追加してかまわない。

  4. 理由“プリアンブルの設定”と“≦，≧と分数マクロ” に書き込める行数が６行分であるので，別ファイルにすれば行数制限を気にせず拡張できる。
2 emathのグラフ描画機能を利用する場合
現在サポートされない\YGurafu命令を書き出すので
\usepackage{emathP}
に加え
\usepackage{emathPg}
を直後に挿入する必要がある

あるいはmathtex.styに
\RequirePackage{emathP}
\RequirePackage{emathPg}
を追加すること（常時追加しておいて害はない）

あるいはperlを利用するよう\YGraphに書き換えること
3 用紙サイズを簡単に変更できるようにするには  ( この項はemathと無関係です)
（用紙サイズと余白の値が埋め込まれるので無視するようにする。毎回これを削除するのが面倒な人に。）
  1. “≦，≧と分数マクロ”に
    \usepackge[turedimen,margin=10mm]{geometry}%余白10mmのとき
     を挿入しておく。“≦，≧と分数マクロ”に入れるのがポイント。
    この前に，MathTeXは用紙サイズや余白の長さを出力するので，これで変更できる。
  2. \documentclassのオプションの用紙サイズを変えると自動的に追随する。

注　b4paper の解釈の相違について(b5paperも同様)
　　j(s)article.cls dviout は JIS（257mm×364mm) と解釈するが geometry.sty は ISO(250mm×353mm) と解釈するので，若干大きさが変わる。geometry.sty を利用するならオプションの b4paper を b4j として，b4paper のままなら geometry.sty を利用しないこと。
　　MathTeX は JIS の実サイズをプリアンブルに埋め込むのでオプションに書かれる用紙サイズに意味はないことになる。

4 ≦，≧　　　　
　 emath.styからamsmath.styが読み込まれ，内部で定義されているのでこれを使う。
\let\le\leqq%  ≦
\let\ge\geqq%  ≧
\nfrac
　 推奨される内容を挿入すると分数の大きさが変わらなくなり累乗の指数・対数の底の場合不格好になる。
\def\nfrac#1#2{{\bunsuu*{#1}{#2}}}
\def\bunsuu@#1#2{%
\@ifundefined{hakobanpush}{%
\mathchoice{\bunsuu{#1}{#2}}%
{\bunsuu{#1}{#2}}%
{\scriptstyle\frac{#1}{#2}}%
{\scriptscriptstyle\frac{#1}{#2}}%
}{%
\mathchoice{\hakobanpush\bunsuu{#1}{#2}\hakobanpop}%
{\hakobanpush\bunsuu{#1}{#2}\hakobanpop}%
{\hakobanpush\scriptstyle\frac{\,#1\,}{\,#2\,}\hakobanpop}%
{\hakobanpush\scriptscriptstyle\frac{\,#1\,}{\,#2\,}\hakobanpop}%
{\setbox0\hbox{$\frac{#1}{#2}$}}%
}%
}%
\zahyo
　 mathtex.styに以下の行を追加する。
\def\zahyo#1#2{\retu<retukugiri={,\,}>(#1,#2)}
\kukanzahyo
mathtex.styに以下の行を追加する。
 \def\kukanzahyo#1#2#3{\retu<retukugiri={,\,}>(#1,#2,#3)}
5 MathTeXがamsmath.sty(AMSLaTeX)で削除される命令を出力することへの対応　
　 \IfFileExists{matrixform.sty}{%
\RequirePackage{matrixform}% matrixform.sty があれば使う
}{%
 \def\pmatrix#1{\left(\matrix{#1}\right)}
\def\matrix#1{\null\,\vcenter{\normalbaselines\m@th
\ialign{\hfil$##$\hfil&&\quad\hfil$##$\hfil\crcr
\mathstrut\crcr\noalign{\kern-\baselineskip}
#1\crcr\mathstrut\crcr\noalign{\kern-\baselineskip}}}\,}}
% iNOUE Koich!さん(リンク切れ)の matrixform.sty を利用してもよい。
6 emathPs.sty を利用するとできるepsファイル名がいつも同じなのでファイルごとに名前を変えて以前作成されたファイルを消さないようにする。これを指定すると日本語ファイル名のときに eps ファイルの作成読み込みができなくなる。日本語ファイル名を使用するときは，このように変更しない方が良い。
 
  \edef\EMworkfilename{\jobname}%
　 　
* mathtex.styの内容例
\RequirePackage{emathP}
\RequirePackage{emathPg}
%
\def\labelenumi{\textbf{\theenumi.}}
\def\labelenumii{(\arabic{enumii})}
\def\labelenumiii{\MARU{\arabic{enumiii}}}
\def\labelenumiv{\Alph{enumiv}}
% emath.styからamsmath.styが読み込まれ,内部で定義されているのでこれを使う。
\let\le\leqq%  ≦
\let\ge\geqq%  ≧
% 推奨される内容を挿入すると分数の大きさが変わらなくなり累乗の指数・対数の底の場合不格好になる
\def\nfrac#1#2{{\bunsuu*{#1}{#2}}}
\def\bunsuu@#1#2{%
\@ifundefined{hakobanpush}{%
\mathchoice{\bunsuu{#1}{#2}}%
{\bunsuu{#1}{#2}}%
{\scriptstyle\frac{#1}{#2}}%
{\scriptscriptstyle\frac{#1}{#2}}%
}{%
\mathchoice{\hakobanpush\bunsuu{#1}{#2}\hakobanpop}%
{\hakobanpush\bunsuu{#1}{#2}\hakobanpop}%
{\hakobanpush\scriptstyle\frac{\,#1\,}{\,#2\,}\hakobanpop}%
{\hakobanpush\scriptscriptstyle\frac{\,#1\,}{\,#2\,}\hakobanpop}%
{\setbox0\hbox{$\frac{#1}{#2}$}}%
}%
}%

% amsmath.styで削除されることへの対応
\IfFileExists{matrixform.sty}{%
\RequirePackage{matrixform}% matrixform.sty があれば使う
}{%
\def\pmatrix#1{\left(\matrix{#1}\right)}
\def\matrix#1{\null\,\vcenter{\normalbaselines\m@th
\ialign{\hfil$##$\hfil&&\quad\hfil$##$\hfil\crcr
\mathstrut\crcr\noalign{\kern-\baselineskip}
#1\crcr\mathstrut\crcr\noalign{\kern-\baselineskip}}}\,}}
 \def\zahyo#1#2{\retu<retukugiri={,\,}>(#1,#2)}
\def\kukanzahyo#1#2#3{\retu<retukugiri={,\,}>(#1,#2,#3)}
\edef\EMworkfilename{\jobname}%
　
* “プリアンブル”の設定例
\usepackage{mathtex}
\pagestyle{empty}
\setlength{\columnseprule}{0.4truept}
* “≦，≧と分数マクロ”の設定例
 \usepackge[truedimen,margin=10mm]{geometry}%余白10mmのとき

　

　

MathTeXが作成したファイルを秀丸マクロで整形する

　

MathTeX が作成した解答ファイルの解答を脚注にする